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代表取締役 出口博俊

火中の栗を拾う

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2018年11月03日

 シリアで武装グループに3年4カ月にわたり拘束され、解放されたジャーナリストの安田純平さんが記者会見をしていました。「自己責任」だとして彼をバッシングする世論もあると聞きますが、皆さんの考えは如何ですか?私の中では明確な答えは出ません。確かに紛争地域に足を踏み入れ、万一拘束されたら人質ビジネスの格好のターゲットになってしまい、結果、母国に迷惑がかかり、金銭を支払ったらテロリストに武器を供与するようなことにつながります。結果論としてテロリストを支援することになってしまう行為は褒められる行為ではありません。勿論、外務省が退避勧告を出しているエリアに一般の旅行者が行くというのは常識を逸脱しています。しかし、ジャーナリストが危険を覚悟の上渡航し、現地の状況を世界中の人たちに伝えるために取材する行為は決して価値がない事ではありません。紛争地域に居住している一般市民がどんな生活を強いられているのか、それを全世界に伝えることは価値あることです。「火中の栗を拾う」人は必要です。しかし、世界に人道主義を訴えかける行為が皮肉にもテロリストの重要な収入源となるとすると・・・・何とも複雑な気持ちになります。世の中、善悪では割り切れないことだらけですね。
火中に栗を拾うといえば、最近アメリカのテレビドラマ『サバイバー 宿命の大統領』を見ました。『24』のキーファー・サザーランドが主演の、本来なら大統領になれるはずがない、しかも翌日罷免される予定の住宅局の局長が、国会議事堂爆破テロが発生し、大統領を含め主要閣僚がほぼ全員死亡したことで大統領になってしまうというドラマです。
これはアメリカの緊急事態対策の一つで「推定生存者」制度によって実際に起こる可能性があることなのですね。「推定生存者」制度とは簡単に説明すると大統領、副大統領、主要閣僚、国会議員が一ケ所に集まった場所(大統領が一般教書演説する際の国会議事堂等)にテロが発生し、全員が死亡した場合を想定し、その場合の政府機能のマヒを防ぐため、両議院の議員各一名と閣僚の一人がその会場から離れたところで待機をする制度なのです。その閣僚の一人が主人公なのです。閣僚も国会議員もいないという、まさに国家存亡の危機に陥った状況の中、政治経験がほとんどない元大学教授が大統領となり、国家を建て直していくというドラマなのですが結構楽しめました。現実的には起きない事なのでしょうが、初めから大統領になろうとして政治家になった人物よりも、権力欲のない平凡な、しかし善良な人間が指導者になった方が政治家として優れているというのは決して幻想ではないように思うのですが・・・
やはり幻想ですか。世の中、そんなに甘くはないですね。

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