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社長のひとりごと

プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

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二人の囚人

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2020年03月16日

 この一週間、株価が暴落と反転をくりかえしています。この株価の乱高下から色々な憶測が出てきています。今回のコロナショックはリーマンショックか、いやそれ以上かもしれない、それに伴って不動産価格が暴落するのではないか、東京オリンピックが中止になるかも、そうなれば日本は兆を超える損害が出るのではないか、本当にそんな心配をした人が私宛に電話をして来たり、訪問して来たりします。
 なぜそんな悲観的な考え方をするのか?連日のコロナウィルスの報道によるのでしょうか?悲観的な予想をする人が増えると、健全な考えは楽観的過ぎると批判されるのを恐れ主張しなくなるのでしょうか?
 私はこう考えています。今回のコロナウィルス、ちょっと悪質な風邪だと思います。こじらせると肺炎になり高齢者や基礎疾患のある人は命に係わります。しかし、健常者であればほぼ軽症で済むウィルス疾患が世界に広がり始めました。抵抗力のある若者はそんなに恐れる病では全然ないのですが、しかし、これが今までこの世界の繁栄に寄与してきた高齢者にとっては致死率が高く、命に危険を及ぼすことがわかってきました。このため高齢者、健康に問題がある人々を守る必要が生じ、ウィルスのまん延を食い止めるため感染を広げる危険のある行為を自粛しよう、人の移動を制限しようという政策が世界中で取られているのです。それは痛みを伴う行動ではありますが我々はその不利益を一定期間我慢しなくてはなりません。決して永遠に続くものではないのですから。
 私の意見は乱暴でしょうか?しかし、考えてみてください。おそらく世界中の製薬会社、科学者がこのコロナウィルスのワクチンを、特効薬を作るために今必死になって日夜努力しているのですよ。世界中の科学者が戦ってくれているのです。そんな時期に我々のとるべき行動が「株価はどこまで下がるか?これから世界はどうなってしまうのか?」と悲嘆にくれ、パニックを起こし、株を売り、マスクやトイレットペーパーを買いあさる事なのでしょうか。我々の経済活動は全て繋がっています。誰もが痛みを共有し、自分が背負えるものを少しずつ背負う、それが大切なのではないでしょうか。自分だけ良ければよいという考え方を持つとどんどん悪い方向に社会が流れていく気がします。
 私は人類を信じています。人は万能ではありませんから、時折バカな行動をとることはあります。しかし、どんな試練も人類は乗り越えてきました。そして今の繁栄があるのです。何度も言いますが、我々は失敗からしか学べません。今回のウィルス騒ぎで、我々は色々な経験をしました。これを糧にするいい勉強をしていると思いましょう。株価がどこまで下がるか?ではなく株価がいつ戻るか考えましょう。世界中の人々が未来を信じ、今を我慢できれば何も怖くありません。

 一つ心に残る言葉があります。
「二人の囚人が牢獄で外を見ていた。一人は星を見、ひとりは泥を見ていた」

どんな状況でも上を向いて希望をもって生きる、それしか我々にできる事はありません。
 因みに東京オリンピックの効果はオリンピックをやるやらないは景気にあまり関係ありません。期間が一年あれば別でしょうが、2週間だけですから。オリンピックの準備が一番の景気浮揚に繋がるのであり、日本は充分享受しています。オリンピックが中止になっても経済的に大した損害が出るわけではありません。勿論参加する選手にとっては筆舌に尽くしがたい痛みになります。そちらの苦しみを述べるべきであり、経済的損失云々を語るべきではありません。

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