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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

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想定外の出来事

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2018年09月10日

 台風21号が関西に直撃し、関西空港をはじめ重要なインフラ設備に重大な損傷を与えました。数日後、今度は北海道で最大震度7の地震が発生し、火力発電所の損傷からなんと北海道全土に日本では発生しないといわれていた電力のブラックアウトが起こってしまいました。
 きっかけは、天災です。しかし、その後起こった関西空港の発電システムの浸水や、北海道で起こったブラックアウトはどう考えても、想定外の出来事で済まされる話ではありません。何故なら、日本は東日本大震災が発生し、津波によって発電所内の全電源を失い、そのことにより、原子炉で炉心溶融が起こり大惨事につながる出来事を経験しているからです。大地震が発生しても原子炉は地震によっては損傷を受けなかったのです。その部分を取っては、原子力発電所のハードの部分は大地震に対して想定内であり、しっかり対応ができていたのです。しかし、いくらハードの部分が充実していても炉心を冷却するための「電力」を失うととんでもない事故が起こることを日本は経験したのです。あの痛ましい事故から7年経ち、あの時の経験を生かして対策を取っていれば今回の事故は最小限にとどめることができたはずです。
 この社会全体が、アナログからデジタルに移行し続け、もう後戻りできないところまで来ています。100年前であれば電気、ガスが使えなくなっても生活ができていました。しかし、現在では不可能です。特に大都市に限っていえばインフラの中でも電気、ガスの確保は存続の絶対条件です。このインフラを想定外の出来事にどう対処していくか、それを過去の過ちから学び、対処しなくてはなりません。それが出来なかった事、責任者が「想定外の出来事」と言ってしまうことが何とも悲しい限りです。
 目の前に起こる出来事は決して対岸の火事ではありません。一見、関係がないように思える出来事でさえ、そこから学び、生かすことができるはずです。
 人生は、上り坂、下り坂、色々な坂はあるけれども「まさか」という坂があるのです。
その「まさか」には最初は中々対処できないでしょう。しかし、その「まさか」が起こった時、その出来事から何を学ぶか、それが一番大事なのです。経験から学ぶこと、それが浅ければ、同じような惨事を繰り返すことになります。それが一個人、一企業、一地方公共団体の存亡にかかわることになることを肝に銘じなければなりません。

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