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代表取締役 出口博俊

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一票の格差

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2018年07月15日

 参議院議員の定数を6増する公職選挙法改正案が参議院で可決され、衆議院に送付されました。人口が減っていく時代になぜ参議院議員の数を増やすのか、その趣旨が理解できる国民は明らかに少ないのではないでしょうか?
 その原因は、違憲状態だとされる一票の格差問題です。参議院は過疎化する地方都市と人口が密集している大都市との間の一票の格差が開いていることが違憲であるという最高裁判決があり、この格差を埋めるために定数是正をする際、議員定数を減らしながら一票の格差を減らすと、人口が減っている県を代表する参議院議員がいなくなり県の意見を主張できる国会議員がいなくなってしまいます。そのため今回の改正案は、逆に相対的に人口が増えている都府県の定数を増やして一票の格差を解消しようとする法案であるわけです。まったくナンセンスな話です。これから人口が減少する問題を抱えている日本で、国の税金で賄う国会議員が増えるなんて国民の理解を得られるわけがありません。政治家のやることは一般市民の常識とかけ離れています。これから収入が減っていく可能性がある会社が社員を減らすのではなく増やそうとしているようなものです。そんな会社は滅びるしかありません。
 しかし、この「一票の格差」問題、一票の格差が開くとなぜ違憲なのでしょうか?そこが私にはよく理解できません。米国の上院議員は各地域の発言権を公平にするため各州2人が上院議員の定数になっています。そのため人口の多いカリフォルニア州と人口の少ない州との一票の格差は70倍以上になっていますが、誰も憲法違反だと騒いでいません。日本で騒いでいる2倍、3倍などかわいいものです。
 国民の意見を平等に伝えるために一票の格差を大切にすること自体、悪いことではありません。しかし、両院とも一票の格差を問題視すれば、人口減に見舞われている地方都市の意見を主張する議員がいなくなるのは事実です。人口の増えている都市部の意見をどう国政に取り入れていくかという問題と、地域間の格差をどう調整していくかという問題は
政治の両輪です。一票の格差問題はその一面に過ぎないのです。もう一面の地域間の格差は一票の格差を是正すればするほど広がってしまうのです。それを解消するため、定数を増やすという愚行を繰り返していれば無尽蔵に議員が増えてしまいます。
日本は二院制なのですから衆議院議員は人口に比例して定数を配分し、参議院議員は各都道府県それぞれ2人を定数配分すれば一票の格差を衆院で解消することができ、都市部と地方との格差は参院で解消でき大幅に国会議員を削減できます。なぜ日本の政治家はそのような制度を採用しようとしないのでしょうか?そんなことをしたら自分たちの国会議員の地位を脅かす行為だからでしょうか?
獣医学部新設の問題といい、外国人医師の日本での診療を認めない問題といい、既得権を持っている人間を優遇し、それに穴をあけた人間を引きずり降ろそうとする、そんなことを繰り返していては結果何も変わらず、世の中が改善することなどありえないですね。

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