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代表取締役 出口博俊

もったいないお化け

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2013年10月20日

 もったいないお化けというコマーシャルがありました。食べ物を残した者に夜枕元に表れるお化けの話でしたがこの「もったいない」・・・考え方によっては間違えた答えを導くことがあります。
 
 本日10月20日は、宅地建物取引主任者試験が行われる日です。弊社では毎年10月の第3日曜日、取引主任者の資格を持っていないものは試験に、資格を持っているものは「荒川タートルマラソン」に参加します。マラソンと言っても最長がハーフマラソンで、10キロ、5キロと種目があり初心者でも参加できる大会です。ここ何年、一度も雨に見舞われたことがないのですが今年は残念ながら雨となり社内行事としては中止となりました。しかし、この決定に「もったいないお化け」が登場するのです。
 マラソン大会に参加する場合に掛かる参加費、支払ったら大会に出場しなくても返ってくることはありません。そこで参加しなければ「支払ったお金がもったいない」という意識が芽生えます。「もったいないお化け」登場です。体調不良であったり、コンデション不良であっても無理して出場するのはこの「もったいない」という意識であり、結果、体を壊したり怪我をしたりという事が起こるのです。

 物がない時代を生きてきた日本人は「もったいない」という考え方を美徳としてきました。私自身も、子供の頃ご飯を食べ残したりすると母親に「もったいないことをするな!」と良く叱られたものです。しかし、この「もったいないお化け」は、ともすると大変な悪戯をします。1,000円食べ放題の店で食べ過ぎてお腹を壊したり、今まで貯めたポイントが失効するからと買いたくもない商品を買ってしまったりと。
 そもそも過去に支払い、どうあがいても返ってこない費用(サンクコスト)は現在の意思決定に考慮されてはなりません。しかし、人間の性なんでしょうか・・過去の積み重ねに束縛され、今現在最善の行動をとることができないでいる場面が多く見受けられます。
 投資でもそうです。過去高値で買った株が下落しているのに損切ができない、塩づけにしてしまうのは高値で買った株を売ったら損が実現してしまう、「もったいない」からです。損を確定させ、違う株に投資したほうが理論上正しくともです。
 面子にこだわり今までのやり方を改良しなかったり、「ここまで費用をかけたのだから」とどう考えても失敗するようなプロジェクトを続けたりと、悪しき習慣から抜け出すことが成功の鍵なんでしょう。「もったいないお化け」はまさに「お化け」です。

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