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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますを吹く)

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2015年07月16日

 安保関連法案が衆議院で可決されました。今回、この法案に関して野党も大騒ぎをし、また世論調査でも「自民党政権は法案の説明責任を果たしていない?」と言う問いに対し70パーセントを超える人が果たしていないと回答しています。国会に期間延長をし、100時間の議論をしてきているのですが、国民の多数がもっと説明をしてほしいと答えるということはこの法案に反対と言うより、結論を先送りしたいと考えているのでしょう。街角でのインタビューを聞いていてもこの法案の意味することを理解できている人は少なく、「戦争には反対」「自分たちの子供が戦争に巻き込まれるのは反対」等、そもそも法案を理解しようとしていない印象を受けます。安保関連の法案が戦争を起こす契機になると考えているのですから。
 今から55年前、日米安全保障条約改定時、猛烈な反対運動が起こりました。その時、反対運動していた人たちが掲げていたことは「戦争に巻き込まれる」「戦争反対」でした。今の反対運動をしている人たちが掲げているプラカードと何ら変わりません。打倒安倍内閣が打倒岸内閣に変わっただけです。結果はどうでしたか?日本は戦争をしましたか?軍国主義が台頭しましたか?どこかの国を侵略しましたか?
答えは全てNOです。  
 今から30年前、大ヒットした「フットルース」をご存知でしょうか。最近リメークもされた映画で、映画は知らなくともその中でかかった曲は知っている方も多いと思います。この映画の主人公は、シカゴから中西部の町に転校してきた高校生です。その町は以前高校生が起こした事故がきっかけで、ダンスもロック音楽も禁止されていいます。主人公は様々な妨害や嫌がらせを受けながらダンスや音楽を解禁するよう働きかけます。最後には反対派を主導している牧師に、聖書の言葉を持ちかけながら説得し、最終的に高校生活最後のダンスパーティを認めさせるという映画です。
 私はこの映画の曲も大好きなのですが高校生たちが色々な事件を通して親から自立していくシーンが一番印象に残り、また私自身の励ましにもなりました。 最も忘れられないシーンがあります。敬虔なクリスチャンである牧師の考えに同調している親たちがダンス、ロック音楽禁止に続き、卑猥な描写のある本を焚書しようとするシーンです。それを知った牧師はその現場に駆け付け言い放ちます。「本が悪いわけではない。一体誰がそんなことをする権利があるというのだ。物の善悪は我々の心の中にある。」これが真実ではないでしょうか。音楽やダンスや本が人間を堕落させるわけではない。それを用いる人間の問題なのです。
 日本は戦争に負けた。悲惨な目にあった。もう二度と戦争したくない。軍隊を持つと戦争になる。だから軍隊を持たない。これはどう考えても自立した国の理論ではありません。軍隊を持つから戦争するというのであれば永世中立国のスイスはなぜ軍隊を持っているのですか?ナチスのような独裁国家を生み出したドイツが何故連邦軍を持っているのですか?軍隊を持つことと戦争をすることはイコールではありません。それどころか逆です。戦争に巻き込まれたくないから軍隊を持つのです。にも拘らず軍隊を持つと戦争をする国になるという論理を展開している人は自国の国民を子ども扱いしているのです。子供に武器を持たせると何をしでかすかわからないというように。
 戦争に反対する、「NO」と言える日本になるためにこそ日本には国防軍が必要なのではないでしょうか。

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