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代表取締役 出口博俊

イギリスのEU離脱

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2016年06月20日

 この是非を決める国民投票が実施されるということで世界中の為替、株価が大きく揺らいでいます。イギリスがEUを離脱すれば、イギリス経済が深刻なダメージを受け、それが世界に波及するという危惧があるのでしょう。それは本当なのでしょうか。結果は離脱が現実にならないとわかりません。しかし、このEUという共同体はそもそもその成り立ちに無理はないのでしょうか?
 EU加盟国は、加盟国内での移民を全面的に開放し、また関税の撤廃、通貨の統合、シェンゲン協定(この協定にはイギリスは加盟していませんが)で加盟国内の国境を撤廃するなど、経済的に一つの国を想像させる共同体となっています。(このシェンゲン協定ができてヨーロッパ諸国の移動には本当に便利です。入国審査はこの協定に加盟している国で入国審査を受ければあとは国内線での移動のように他の加盟国に行けるのですから。それが結果的にテロリストまでもその移動を容易にしているという欠点があるのですが。)しかし、政治の単位ではそれぞれ別です。国家予算も違えば、国家財政事情も違います。またその国家の経済力や、ファンダメンタルズも異なります。そのような状況の中で自由に移民することができるのならより条件の良い、住みやすい国に移り住むはずです。事実それが今のイギリスのジレンマとなっているのです。
 これを日本に置き換えてみてはどうでしょう。韓国、フィリピンなど、アジア地域で、今のEUのような共同体を作って、通貨も統一したら・・・・ちょっと想像できませんね。そもそも、日本という国は移民政策をとっていませんから余計に考えづらいのでしょうが、大混乱をするのは間違いないでしょう。そもそも、国力に差がある国同士が関税の撤廃だけでも大きな問題が発生するのに通貨統合や、移民を自由にするなどという政策をとれば大混乱することは避けられません。
 もしこの政策を推し進めるのなら、政治も一つの単位にすべきです。アメリカのように。それができないのならTPPのように経済の自由化のみに止めておくべきだと思うのです。
 ギリシャ、スペインの債務問題、EU圏の高い失業率など、解決が難しい問題が山積しています。イギリスの国民投票がどういう結果になるかわかりませんが、いずれEUは解体の方向に行くような気がします。

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