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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

事実はドラマより奇なり

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2016年12月19日

 最近私は「24」というアメリカのテレビドラマを観返しています。このドラマをご存知の方は多いのではないかと思います。2001年からスタートしたアクション番組で米国の連邦機関であるCTU(テロ対策ユニット:CTU自体は架空の組織ですが)ロサンゼルス支局に勤務している捜査官とその同僚、家族とテロリストとの戦いを描いたものです。このドラマが上手く作られている、と思うのは「24」の題名の通り、ドラマはリアルタイムで進行していき1話1時間、24話24時間で完結する点です。テンポが速く複数の出来事が複雑に進行していくので一度見始めると最後まで見ないと気が済まなくなるドラマです。
 このドラマ、観返していて非常に驚いたのはシーズン2を観返した時です。シーズン2のストーリーは次の通りです。〜テロリストがロサンゼルスに核爆弾を持ち込み爆発させようとします。紆余曲折の末、主人公たちは核爆弾を無人の砂漠に移動させ惨事を防ぐのですが、そのテロリストを操っていたのが複数の中東国家であるという証拠が出てきて、米国政府は報復の為に、その複数の中東国家を空爆しようとします。最終的にはその証拠自体が米国人によるねつ造であることが判明し、戦争が回避され終了〜
このドラマが米国で放送されたのが2002年11月から2003年5月。後にイラク戦争と呼ばれるようになった米国・イギリス等の有志連合によるイラクに侵攻した軍事介入が2003年3月に始まっているのです。ちょうど現実に米軍が軍事介入した3月、ドラマではこのねつ造された証拠により大統領が空爆を決定するというシーンを放送していたことになります。イラク軍事介入はその原因の一つがイラクは大量破壊兵器を持っていながらそれを認めず、また国連の査察を妨害しているというものでした。米国は同盟国に大量破壊兵器を持っている証拠を提示し、その証拠は日本を含めた同盟国も「大量破壊兵器を持っていることを信じるに足る証拠」だとしていました。しかし、ふたを開けてみたらイラクはいかなる大量破壊兵器も持っていなかったことが明らかになりました。何とも皮肉な話ではないですか?ドラマでは、危機一髪のところで陰謀が明らかになり戦争が回避されるのですが、同じ時期に事実として誤った情報により戦争行為が行われたのですから。 「大量兵器を持っていることを信じるに足る証拠」がねつ造されたものなのか?単に誤った情報だったのか?大量破壊兵器を持っていなくても米国は戦争をしたのか?色々な憶測が流れていますが、「現実はドラマより奇なり」ですね。政治というのは恐ろしいものです。
 話は変わりますが、つい先日在日米軍のオスプレイが不時着をしました。一部の沖縄県民は猛反発をし、日本のメディアも在日米軍の将軍の態度に不快感を持った県の対応を報じています。オスプレイの残骸を回収する際、記念写真を撮っている米兵を「不謹慎」と断じている場面も目にしました。また日本政府も再発防止策が出るまで、オスプレイの使用中止を求める、という報道もされました。何か、納得できないですね。そもそも今回の事故は、陸地から遠く離れた海上でオスプレイの空中給油訓練の際に給油ホースとオスプレイのプロペラが接触したものと原因が特定されています。再発防止もなにも、そういう操作ミス?が起こらないための訓練をしているのですから、訓練をしなければ事故は無くなりません。在日米軍の事故や不祥事に対し、日本のメディアは大騒ぎしすぎではないでしょうか?米国民でも、恐らくどの国民でも自国を守るために命を懸けている兵士に対し一定の尊敬の念を持っています。日本人も日米安保条約で日本の安全保障の一翼を担ってくれている在日米軍に対しもう少し尊敬の念を持つべきではないですかね。そういう不満が米軍将校や兵士の一連の言動に表れている気がしてなりません。やがてこういう双方の不信感が変な方向に行かないことを祈ります。
 今年1年、ブログをお読みくださり有難うございました。来年からオリンピックの年に向けて東京がどう変化していくか楽しみですね。

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