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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

誰が言っているか

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2017年02月05日

 以前も書きましたが、父が私に話していたアドバイスがあります。「人はある意見に賛成するのか反対するのかを決めるとき、何を言っているかではなく、誰が言っているかで判断される」というものです。父が言いたかったのは自分の出した提案や意見をあるグループや組織に聞き入れてもらいたいなら、その意見を聞き入れてもらう運動をするのではなく、まずその組織で自分の意見を聞いてもらえる立場になれということでした。いくら自分が正しい、あるいは最良の提案だと思っていてもその意見を聞いてもらえる立場にならなければ組織に聞き入れてもらえず、最悪その提案を潰されてしまうというのです。このアドバイスは私の人生に大きく影響を及ぼしました。私は新入社員の時、会社の待遇に不満があったり納得できない組織の習慣があったとしてもそれを口に出すのではなく、その不満を解決できる立場になることを第一に考えました。ペーペーの一社員の言うことなど聞いてもらえるはずがないと信じ、聞いてもらえる立場になるために実績を上げることに集中したのです。結果、その組織の長となった時、新人の時の不満を他山の石にして組織改革ができるようになったのです。「急がば回れ」ですね。
「何を言っているかではなく、誰が言っているか」は私にとって多くの成果をもたらした教訓となりました。

この「誰が言っているか」で世界中が大騒ぎになっていますね。もちろんトランプ大統領です。大統領就任後、2週間余りで次々と過激ともとれる大統領令を発表し世界中のメディアは大統領批判のオンパレードです。一部報道機関に対し対決姿勢を打ち出している大統領の政策をすべて批判しているように見えます。しかし、トランプ大統領が「何を言っているのか」に耳を傾けると私はそんな無茶なことをしているとは思えません。移民政策の変更を公約に掲げて当選を果たしているのですからその手段として打ち出している大統領令は当然と言えば当然です。米国民が彼の公約を認めて当選させたのです。その公約の実行をメディアが一方的に批判するのはおかしいでしょう。偏向した報道は避けるべきだと思います。移民、難民の受け入れについては非常に難しい問題だと思います。人道的な立場と自国民の安全・優遇とどちらを優先すべきなのか、善悪では判断できません。結局国民の選択に委ねるしかありません。事実、米国の世論調査で国民の半数がイスラム圏7か国出身者の入国を一時停止する大統領令を支持するという結果を見ても米国民の意見が二分しているのは明らかです。この件がどういう方向に行くとしても国民が二つに分裂することは避けられない気がします。何とも悲しい話です。

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