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代表取締役 出口博俊

かけた情けは水に流せ

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2018年06月10日

 「受けた恩は石に刻め。かけた情けは水に流せ。」幼少のころの私に祖母いつも口にしていた言葉です。「情けは人の為ならず、回り回ってわが身の得」とも教わりました。
 若いころ、私はこの前段の「受けた恩は石に刻め」を常に心掛けているつもりでした。(結果できているとは言えないので“つもり”と表現します。)しかし、人生経験を積めば積むほど、難しいのが後段の「かけた情けは水に流せ」なのです。これは本当に難しいことです。人にしてもらったことを覚えておく事はできても、人にしてあげたことを忘れることができないのが人の常なのでしょうね。人にしてあげたことをすべて忘れることができる人は、それこそが幸せになる条件といってもいいと思いますが、私はあまりお会いしたことがありません。もちろん私も含めてです。
 受けた恩を忘れないことでその人の心に起こる気持ちは感謝の念です。自分一人で今までの人生を生きてこられたわけではない、いろいろな人たちの支えがあって生きてこられたのだという「有ることが難しい」= 有難う の念はその人の人生をより良い次元にアップすることができます。
反対に、かけた情けは水に流すことができないとその人の心に残るのは「恨み」なのです。
「私はこれだけのことをやってあげたのに、彼、彼女はわかってくれない」「これだけのことをしてあげたのだからこう返すのが当たり前でしょ!」「私は良い時にはこれだけのことやってあげたのだから、あなたが良くなったらそれを返すのが常識でしょ!」
こんな言葉を何回聞いたことか。親子、兄弟、親せき、同僚、上司部下間、何処でもだれに対してもこの会話が出てくるのです。また出なくても思ってしまいます。これほど、悲しい感情はないのですが湧き出てしまうのです。そして湧き出てしまった感情は必ずどこかの会話や行動に出てきてしまい、マイナスのキャッチボールが始まってしまうのです。そのキャッチボールが思わぬ方向に行ってしまい、人間関係が破滅してしまう悲劇をいくつ見てきたか。もともとは、その人のために行った好意の行動にもかかわらずです。人間関係は難しいです。
 ここで祖母が言っていた「情けは人のためならず、回り回ってわが身の得」が腑に落ちる言葉になるのです。「情けは人にかけるのは、情けをかけた人のためではなく、わが身の得になるからかけるものなのです。かけた情けはその人から返してもらうのではなく、いろいろな人たちから巡り巡って自分のところに帰ってくるものなのですよ。だから情けをかけた人に見返りを要求してはだめですよ。」ということにつながるのですね。
祖母は1900年生まれです。100年前の人たちも人である以上、同じ悩み、同じ苦しみを共有していたのだと、歳をとればとるほどわかってきますね。

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