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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

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家族信託その2

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2019年12月27日

 私は45歳の時、自身の遺言書を作成しました。その話をするとちょっと「早すぎないか」という声を聞きます。常識的に確かに早すぎるのかもしれませんが、それは私の体験からくる死生観が影響しているのです。 
私は35歳の時、アクシデントで弊社社長を引き受けることになりました。人生、まさかが起こるものです。それまで営業の責任者だけだった私が資金繰りも考えなければならない立場となり、ストレスのせいという言い訳で暴飲暴食を繰り返していました。また煙草も一日40本吸い、体重も80キロを超え、体調管理という言葉が死語となるような生活を送っていました。
会社が徐々に軌道に乗ってきた2年後、身体に異常を感じることになります。首のリンパ腺の腫脹です。それも4センチ大です。しかも痛みがないのです。当然、癌ではないかと疑います。事実、病院から大学病院に受診することになりました。精密検査を受けましたが原因が不明で、医師より悪性腫瘍ではないという診断が下されたのは受診から4か月後でした。宙ぶらりんの状態の続いた、この4か月間で私の人生に対する考え方が大きく変わりました。担当医師が大学病院の耳鼻咽喉科の助教授だったせいか、患者は私以外ほとんど癌患者でした。4か月間毎週通院していましたから順番待ちをしている時、癌宣告をしている場面に何度も遭遇しました。(仕切りはカーテン一枚でした)その時思ったことは「順番が一つ狂えば自分が癌宣告を受けてもおかしくない。たまたま癌宣告受けなかっただけ。人間は必ず死ぬ。それが今なのか、もう少し先なのかの違いだけなのだ。」ということでした。
 結果的に原因は不明のまま、首のリンパ腺の腫れは収まりましたが、それからの私の健康への考え方は180度変わりました。まず煙草を止め、減量のためジョギングを始め体重は2年間で20キロ以上落としました。何故なら、人間は必ず死ぬ、大切なことはいつ死ぬかではなく、どう死ぬのかだと考えたからです。人間は、ひょっととしたら明日死ぬかもしれない連続の中で生きている、だから明日死んでも後悔しない人生を歩みたい。また両親から貰った身体です。大切に扱っても死ぬことはあります。しかし、大切に扱わないで死んだとしたらそれ以上の親不幸はありません。
 それ以来、死というものを身近に考えるようになりました。そんな中、もし私に万一があり死に直面した時、残されたものに何を伝えどうすべきかを伝えるために遺言を作成したのです。
 その後、先日も書きましたが中国旅行中の父の脳梗塞を経験することになります。もし、日本で発症したら今でも元気に生活できていたでしょう、しかしそうはならなかった。人生はめぐりあわせです。そして、自分を失うのは決して死だけではない、脳の疾患で高次機能障害になることや、認知症になることで自分を失うことがあることを経験したのです。
 そのリスクを考えていた時、家族信託制度に出会いました。この家族信託は認知症などの意思能力が欠如した場合だけではなく、死後、自分の財産の分け方を明確に指示できる為、遺言の補完に繋がります。皆さんも是非この制度を知っておいてほしいと思います。
決して無駄にはならないです。
 今年一年、有難うございました。良いお年をお迎えください。

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