マンションの購入は、借りる人の立場で
2009年02月23日
去年韓国で、BSE問題で大変なデモが起きましたね。主催者発表で20万人のデモと言うのですから凄まじいものがあります。このBSE問題、日本でも騒動となりましたが、このBSE、牛海綿状脳症による死者は世界で163名と言うことです。人命を軽く考えてはいけませんが、世界の人口を考えれば、桁外れに少ない被害と言えるのではないでしょうか。ところがどれだけの会社がこの騒動が原因で倒産したか。集団心理と言うものは恐ろしいですね。「食の安全」と言いますが、それを声高に叫びすぎるとおかしな方向に行ってしまいます。私などは子供の頃どれだけハマチの握りずしを食べたか。その後養殖ハマチが問題となり、養殖変形ハマチを食べた人のDNAが変異すると言うのを聞いた時はぞっとしましたがそれから20年以上経っていますが至って健康です。あまり肩に力が入りすぎ意識をしすぎると変な答えが導き出されるから注意しなければいけません。
「マンションの購入は、一生に一度の高い買い物」と思っている方、そんなに肩に力を入れなくても大丈夫です。逆に「借りる部屋を探す」感覚でマンション選びをするとうまくいくケースが多いですよ。東京の少なくとも23区のマンションは、一部の管理の悪い、または権利上問題のあるマンションを除き流通します。ですから「買ったら容易に住み替えが出来ない」などと考えなくて大丈夫です。所有マンションをグレードアップしたくなった時、または不要になった時、二つの選択肢があります。第一の手段「売る」です。この選択で注意しなければならないことは、売却時の相場により値段が上下しますから、売却をすると損をすることもあります。そこで、第二の手段、「貸す」です。これは大変有効で、今東京の家賃相場で、買ったときに支払う住宅ローン金額を下回るエリアはほとんど無いのではないでしょうか。勿論それが将来の家賃相場を保証するものではありませんが、子供たちが独立した後東京郊外の家屋を売って都心に引っ越してこられるリタイヤ世代の方を拝見する昨今、過度な家賃下落は考えにくいでしょう。貸しながら住宅ローンの残債額を考慮のうえ、売却をするか、持ちきって私設年金とするか決めるという方法がベストだと思います。こう考えてくると、不動産の購入に大切な要素が浮上してきますね。それは、「借り手が付きやすいマンション」であるかどうかです。マンションの購入を考えている方々に多い死角はここです。「買いたいマンション」と「借りたいマンション」は必ずしもイコールではないのです。そして「借りたいマンション」は「買いたいマンション」に比べ家賃相場も、売買の相場も下落しにくい、即ち、資産価値があるのです。
それはどんなマンションか。もう答えはお分かりですね。勿論、「私が買いたいマンションはオンリーワンで良い、たとえ賃貸がつきにくくとも一生そこに住み続ける」と言う方は別です。しかし・・・しかしですね。人生どんな展開が待っているか分からないものです。出来れば、イレギュラーな展開になっても対応できるマンション選びがよいのではないでしょうか。

P.S 我が社自慢の名物営業マンをご紹介します。 自分専用の「のぼり」を作っちゃいました! 街で見かけたらお声かけ下さい。(笑)