只今リハビリ中
2011年11月11日
11月半ばに差し掛かってきました。いつもの私ならこの時期マラソンシーズンとなり河口湖マラソンに向かって練習中となっていたはずが今年は三週間前、左ふくらはぎに肉離れを起してしまいました。11年前に走り始めて以来、初めての負傷です。今年は記念すべき河口湖マラソン10回目の出場となるはずだったのですが・・・・。
その日は突然やってきました。10月中旬に参加するハーフマラソンを完走し、これから走り込みを強化しようとしていた矢先の朝でした。いつものように朝の6キロのジョギングコースを走っている時、3キロ前後で突然足の違和感があり「あれ、おかしい」と思っているとその数歩後には全く走る事ができなくなりました。最初は何が起こったのかわかりませんでした。肉離れをしたときには筋肉が切れる音がしたと言うような話を聞いたことがありましたがそんな音もせずまた触って痛む事もありません。大したことはないと思い、再び走り出すと、何と一歩も走る事ができません。歩く事はできるのですが左足で地面を蹴る事ができなくなっていたのです。時間をかけて家に帰り整形外科に受診した所、左足ふくらはぎの肉離れ、全治2週間と診断されました。
しかし、ここからの私の行動に問題がありました。最初の一週間はおとなしくプールで水泳をしたりエアロバイクを漕いだりとふくらはぎには負担をかけなかったのですがやはり私は我慢ができないタイプです。8日目に走ってしまいました。しかも時速12キロペースで外を。結果、2キロ走ったところで痛みが出て撃沈。最初の1キロまでは「走れると言う事は何と素晴らしい事だろう」と感激していたのですが・・・。
落ち込みながらも「しっかりと治ってからじゃないとだめだ」と反省し1週間またジョギング以外の有酸素運動に専念しました。2週間後、時速8キロで5キロを走るところからリハビリを開始しました。5キロを完走し、自信が付いた私は翌日時速10キロ程度から走り始めたところやはり2キロで痛みが出て撃沈。ショックを受けたもののスポーツトレーナーより、「肉離れはどんなに軽くても完治に3週間はかかる」と励まされ、再びストレッチ、カーフレイズ等のリハビリを繰り返し3週間が経過しました。
ゴルフをして傾斜のある芝生を歩いても痛みや違和感が出る事が無くなりいよいよ完治かと胸躍らせて外でジョギングを開始したところやはり2キロ地点で痛みが出て撃沈。
全く私は学習効果が無い馬鹿な男です。つくづく自分が嫌になります。時速8〜9キロで走っていれば痛みが出る事はないのです。その速度で我慢して走る時間を延ばすべきでした。「10年間マラソンを走って一度も怪我をしない体を授かっている」と言う根拠の無い過信と「後1ヵ月後の河口湖マラソンに参加したい」と言う焦りが怪我の回復を遅らせてしまいました。もう河口湖マラソン参加等、夢のまた夢です。自己嫌悪です。
今回の一連の出来事で何気ない動作一つも自分の体がしっかりサポートしてくれていることを思い知らされました。「自分ではフルマラソンを3時間何分で走っている」と胸を張っていてもその裏では私の体のある部分が大変な負荷に耐えて頑張って支えてくれているから走れるんだと言う事を。坂村真民さんの詩に「尊いのは足の裏」と言う詩があります
尊いのは頭でなく
手でなく
足の裏である
一生 人に知られず
一生 きたない処と接し
黙々として
その努めを果たしてゆく
足の裏が教えるもの
しんみんよ
足の裏的な仕事をし
足の裏的な人間になれ
頭から光がでる
まだまだだめ
額から光がでる
まだまだいかん
足の裏から光がでる
そのような方こそ
本当に偉い人である
足の裏があるから歩ける。この当たり前のことを忘れてしまうのです。私にとっては天から与えられた罰なんでしょうね。