一年を振り返って
2011年12月24日
今年は本当に大変な一年でした。地震、津波、それに伴う原発事故、電力不足、台風被害、欧州金融危機、歴史的円高と次々に難題が降りかかりました。その降りかかってきた難題を一つ一つ受け入れてふと気づくと年末が来たと言う感じですね。
しかし、我々日本人にとって一番の難題は、日本の政治家のリーダーシップの欠如ではないでしょうか。今年一年、日本があらゆる場面での危機を迎えている時、日本の政治は何かを成し遂げたのでしょうか。原発問題では後手に回り、復興大臣は知事に向かっての「ちゃんとやれよ」発言問題でミッションを果たす前に辞任させ、世界中の先進国が財政立て直しを実行に移そうとしている時に、消費税を上げる決断をせず先送りにする政府、いったいこの国はどうなってしまうのでしょうか。暗澹たる気持ちになります。
私は消費税の値上げを賛成している訳ではありません。しかし、その反対理由が選挙の際のマニフェストだったからというのは到底納得できません。時代は変わっているのです。2年以上も前のマニフェストを持ち出してそれを守るのが信頼される政党だというのはどう考えてもおかしいです。「国民の負担になる政策を取ると選挙に負ける」という単なる選挙対策としか受け取れません。例え必要な改革でも国民の痛みを伴う改革は選挙対策で行わないと言う姿勢の政党が政権をとって良い筈がありません。また、政府は先日、原発事故終息宣言を出しました。まだ多くの人たちが原発事故で避難しているこの時期になぜ終息宣言を出す必要があるのか全く理解できません。まだ自分の家に帰る事ができず苦しんでいる人がこの宣言を聞いてどう思うか、そんなことは簡単に想像できるはずです。人の痛みや苦しみが分かる人間であればそのような宣言をするはず無いです。
愚痴ばかり言ってみても始まりません。なんせ、我々が選んだ人たちなんですから。次の選挙からはムードや感情で選ぶのではなく、この国の将来のために必要なら例え国民が痛みを伴う事でも断じて出来る人を選ばなければ駄目ですね。同時に、今私たち一人ひとりが出来る事、将来の年金に頼らず最悪無くなっても生活していけるような生活設計を考えて実行していかなければなりません。
若いうちから不動産を買い、早めに銀行ローンの返済を済ませ老後住まいにお金がかからないようにすれば生活は楽になるはずです。その上、自宅以外にもう一つ不動産を持ち引退までにローンの返済を終わらせることができればもっと生活が安定します。
スマイルズの「天は自ら助くるものを助ける」です。
自分たちの生活は自分たちで守る、その延長に国家があると信じて来年も頑張りましょう。
激変する外部環境にもかかわらず弊社は今年も一年間大過なく過ごすことができました。有りがたい事です。感謝の気持ちをしっかりと持って来年も歩んでまいります。本当に有難うございます。