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代表取締役 出口博俊

推理小説について

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2012年02月10日

 私の推理小説の読書歴は、中学1年生から始まりました。コナン・ドイルの「シャーロックホームズ」をスタートにモーリス・ルブランの「怪盗ルパン」、ディクスン・カーの「フェル博士」、ヴァン・ダインの「ファイロ・ヴァンス」、アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、等々を読み漁りました。日本では、江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光あたりでしょうか。今でも一ヶ月に2〜3冊はついつい読んでしまいます。現代の推理小説作家は私と同じように古典的な推理小説を読んできた世代が小説を書いているのでそれはそれとして面白いのですが、やはり十代に読んだ古典推理小説のハラハラドキドキには勝てませんね。(まあ今は単に読みなれたとも言えますが・・・)
 その中でもやはり飛びぬけて好きな小説家は、アガサ・クリスティです。中でも「灰色の脳細胞」で有名なエルキュール・ポアロ物です。身なりに異常に気を配り、超が付くほど几帳面、整理整頓が大好きなチョビ髭生やしたオジサン、最高のキャラクターです。私はポアロ物で読んでいないのはポアロが死亡?するという「カーテン」一冊だけです。(これだけは読みたくありません。私が生きている間は私の中でポアロを死なせる訳にはいかないのです。)
 ポアロが何故そんなに好きなのか、勿論そのキャラクターによるところもあるのですが当時他の探偵にはない、何気ない容疑者の尋問での受け答えや、他人同士の雑談をヒントとして物理的証拠からというより心理的要素から事件を解決していくところが魅力なんです。私は物理的な密室より心理的密室の方が好きなんです。

 私のこの推理好きは、実は今の職業にぴったりといえるんです。何故かというと、私どもが生業としている不動産仲介業、売主様、買主様共に中々本音を曝け出してくれません。たとえば売主様の話をしますと、売主様は誰でも「早く高く」売ってほしいとおっしゃいます。しかし、この「早く高く」、どちらかに優先順位がある場合がほとんどなんです。「早く」なのか「高く」なのか。しかし、売主様は足元を見られるのが嫌なせいかその本音の部分を簡単には我々不動産業者に教えていただけません。本当は急いで現金化したいのに「急いでないから」「高く売れるのなら売る」等と表現されるのです。お客様の話しを上辺だけしか聞けない営業マンはその言葉をそのまま信じ「売れたらラッキー」と言う値段で売り出しを提案し結果的に売主様に迷惑をかけてしまうのです。
 我々不動産業者は不動産取引を通してお客様の「夢の実現を援助する」のが使命です。お客様のゴールが何なのかわからなければその使命を果たす事はできません。また勿論最初から本音をぶつけて頂ける方もいらっしゃいますが、その売主様自身が思っている本音が実はベストの選択ではなかったりするからより複雑なんです。お客様の本音は何なのか、そしてお客様のその本音は今のお客様の置かれている状況からしてベストの選択なのか、この辺のアドバイスをするのが不動産の営業の醍醐味です。
 ポアロと相通じるところがありませんか。推理小説談議は又の機会に。

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