リーダーの条件
2012年05月18日
リーダーの条件
先日、大阪市の橋下市長が市役所職員の入れ墨の実態調査の結果を発表していました。100名以上の入れ墨を入れている職員がいることを公表して「異常だ。公務員としてあり得ない。」とコメントしていました。このコメントに対しある新聞記者が「レディー・ガガはタトゥしていますが」と意味不明の質問をしていて、このような質問に対しても「もしレディー・ガガが市の職員になりたいと言ったら断ります」などという回答をしていて本当に気の毒に感じました。記者は表現の自由を言いたかったのかわかりませんが、あまりにも稚拙な質問です。無視していいのにそれに応えなければならないのが政治家なんでしょうか。
しかし、橋下市長といい、石原都知事といい、良く頑張ってますね。尖閣諸島の件でも「東京都が買う」という発言で、普通なら「一地方公共団体の首長がなんという越権行為の発言をするんだ」などという非難をされるのでしょうが、なんとその購入資金にと寄付金が7億円も集まるんです。いかに石原都知事の発言に「よく言ってくれた!」という日本人が多いかです。この社会に「完全に正しい、完全に間違えている」という勧善懲悪などあるわけがありません。どんな政策にも正の部分があれば必ず負の面があるのです。その中で何をどう選択していくかです。「私はこれを信じこれに賭ける」ということを発言し実行していくのがリーダーではないでしょうか。反対する人間を怖がり、次の選挙のことを考え何も結論を出さない政治家は政治家ではありません。
先の橋下発言にしても、当たり前のことを言っているだけです。そもそも公務員は名誉職です。国家、都道府県、市町村という公の為に骨を折ることを厭わない人たちが就く職業です。だから尊いのです。決して「生活が安定してる、潰れることがない」という理由で就いてはならない職業のはずです。であるなら公務員はどうあるべきか、それを発言しているのが橋下さんです。反対者がいても良い。でもはっきり発言すべきです。私にとってはこの発言、大変腑におちました。
震災のがれき問題などもそうです。東京都はいち早く震災がれきの受け入れを決めましたが、未だに受け入れを決められないでいる府県があります。公聴会を開き市民の意見を聞いたところ反対者の発言が強く、決められないでいるのです。本当に情けないです。我々は、家族もいます。また区民であり、都民でもあります。しかしその大前提として日本国民なんです。日本国全体で味わった悲劇を日本人全員が受け止めその結果を処理し、乗り越えていかなければならないのです。そのような時に「がれきに放射能があることを否定できない」などという本当に自分勝手な理由でがれき処理をシェアしない市民がいて良いのですか?それが日本人ですか?そんなことないはずです。一部の人を除いてそんな人はごくごく少数です。良識のある日本人ならちゃんとわかっています。だからこそ首長が決断すべきです。「断じて行えば鬼神もこれに従う」です。
何かをしようとすると、必ずマスコミは反対者にスポットライトを当てます。ある意味、マイノリティの意見を取り上げるのは必要なことかもしれません。しかし、それがクローズアップしすぎると少数の反対者の為に、必要な政策がとれなくなってしまうのです。だからこそ、はっきりものを言い実行する政治リーダーが必要なのではないでしょうか。