理解に苦しむ出来事
2012年06月08日
AKB48の総選挙、テレビで放送していました。その前日から誰が一位になるのか、スポーツ紙やテレビの娯楽番組ではその話題で持ちきりでした。この話題、一昨年あたりはそんなに大騒ぎすることではなかったのですが昨年、今年となるにつれ本当に大騒ぎとなりましたね。私もついつい見てしまったのですが、彼女たちの受賞のコメントを聞いていて理解に苦しむ点が多々出てきました。まだティーンエイジャーの子たちを摑まえてコメントするのもなんですが、敢えて呟きます。
そもそも「総選挙」と言っても人気投票ですよね。しかもAKBのCDを買ったらついてくる投票券を郵送するという方法での。(私はその投票券なるもの見たことありませんが・・・)その人気投票で入賞した子たちが何故、自分が努力して勝ち取ったかのようなコメントをするのでしょうか。上位入賞できた子は、その子たち自身の努力ではなく、ただ単に贔屓のタレントを入賞させようとCDを買ってくれたファンの努力?の結果だけなのです。一人で何枚ものCDを買った人もいるはずです。少なくとも一人一票と限定した投票でもないのにある意味ファンに犠牲を求めた「総選挙」に上位入賞したコメントとして「後輩に道を譲る」や「努力で人生は変わる」等、彼女たちの言動は全く理解に苦しみます。彼女たちが努力をしていないと言っているわけではありません。しかし、少なくとも今回の入賞のコメントとしては不適切でしょう。この様なコメントを聞いている私自身に腹立たしさを感じてしまいました。
私が小学生時代に流行った「仮面ライダーカード」を集めるために、小遣いを使い果たして買った「仮面ライダースナック」と同様の大人のズルい営業手法に最初は不愉快に感じていた大人がいつの間にかそれを忘れ「総選挙」に注目し、まあそれを放送して視聴率云々と騒ぎ、またそれを見ている私、よく似たものですか。
理解に苦しむといえば、政党のトップである総裁が元代表とはいえ一党員に面会するのに何週間もかかる話も日本でしか聞かない話なのではないでしょうか。物事には筋道があります。その筋道を教えるのが大人です。ところが大人の世界でも筋道を守らない人がいて、その筋道を正さない大人が大勢います。大人がそうだから子供にも教えることができないのです。
「物に本末あり、事に終始あり、先後するところを知れば即ち道に近し」です。