テーマは「勢」
2009年04月06日
私たちグループのテーマについてお話します。「勢い」です。孫子の兵法の勢篇に出てくる言葉で「良く戦う者はそれを勢に求めて人を責めず」からきています。これは「集団は勢いを作り出す事さえできれば、個々の能力や才能に関係が無くとも勇猛果敢戦える。」と言う意味ですが、その様な集団を作りたいと言う願いからあちらこちらに「勢」と言う字を使用しています。各支店、グループ会社の事務所には必ず「勢」と言う字を掲げています。また社員旅行、会社の各種行事の際に社員が着用するために法被(ハッピ)を作っているのですが、その法被にも「勢」の字が印字されています。果てはクリアファイルまで「勢いファイル」を作りました。
皆さんはどんな営業マン(レディー)と付き合いたいですか?これは色々な意見が出てきそうです。じゃ、逆にどんな営業マン(レディー)と付き合いたくないかと聞くと、共通するのは「マイナス思考」の営業レディー(マン)ではないでしょうか。不動産という高額な買い物をするときにマイナス思考の人を通じて買うなどと言うことはありえないですね。物事は必ず長所短所を併せ持ちます。長所しかないマンションなんて存在しませんし、短所しかないマンションもまた存在しません。それをマイナスばかり見ていたら買えません。たとえば私はこの東京圏での生活を始めて30年近くになります。その間に千葉の浦安から始まり、練馬区の井荻、成増、保谷市、渋谷区の初台、品川と転居しました。感想としてどこに住んでいるときも不満はありませんでした。どこも住みやすかったです。そりゃ、多少駅から15分くらい歩くようなところもありましたが考え事をするにしては最適でしたし、何よりも遅刻しそうになった時、走ると時間短縮できるのが良かったですね。日当たりがゼロの一階のアパートに住んだこともありましたが、その分部屋が広かったり夏涼しかったりで快適生活でした。文字通り「住めば都」です。ところが新しい環境に慣れるまでにはどうしても過去の経験でしか物事を判断できません。即ち先入観ですね。この先入観によって選択肢が限られてしまうのです。選択肢を限定した結果「帯に短したすきに長し」となってしまい、迷いの森の中に迷い込んで未だに抜けられなくなった買主さんを何人も見てきました。不動産は見れば見るほど迷います。見れば見るほど買えなくなります。この迷いを解くのが営業マン(レディー)の使命だと思うのです。その為に必要な資質、それが私は「勢い」だと考えているのです。過去、会社の行事で、山手線一周歩行や、富士登山を行いましたが、勢いが無いと企画の段階で賛否両論が出て結局企画倒れになってしまいます。大体「やること」より「やらないこと」を選択するのは楽ですから。ですから企画が出た段階で一気に日付まで決めてしまえばその勢いに乗って行動できるものなんです。そして行動してしまえば、それこそ「案ずるより生むが安し」なのです。
「勢」と言う字は、土に木を植えている人間を表しており、下に力と書いて勢い、火と書いて「熱」と言う字になります。お客さんの心に火をともし、お客さんの生活の向上をサポートできる集団でありたい、これが私共の目標です。