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プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

知命となって

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2012年12月22日

 年末となって衝撃的なニュースが流れてきました。中村勘三郎さんが亡くなったとのこと。私自身何回か彼の舞台を見て、天才的な役者だと感銘を受けたこともあり大変ショッキングな出来事でした。食道がんという事でしたから難しい病だとは思っていましたがまさかこんなに早くなくなるとは思ってもいませんでした。
 それはともかく、先日勘三郎さんの追悼番組でがんの摘出手術の直前、独占インタビューを受けている場面が放送されていました。その中で自身の病状についての報告があり、食道がんの初期ではあってもリンパ節に一か所転移があるとのことでした。食道という場所は他臓器が近いせいでしょうかリンパ節に転移が認められる場合、転移がないがんに比べて5年生存率はぐっと下がり15パーセントくらいに落ち込むという話をしていました。
そして決して侮れない病状であることを告げた時、彼は「これもまた天命なのかな」と神妙な顔で話していたのです。これは私の穿った見方なのかもしれませんがここで使う言葉としては少し違和感がありました。普通なら「寿命かな」とか「宿命かな」という言葉を使うのではないかと。それをあえて「天命かな」という言葉を使ったところに彼のこの病の受け止め方にある種覚悟がある気がしたのです。天命とは天が命じた命令、使命です。生存率の低い病になったことを天からの命令と受け止め、これからの人生を生きていこうとする決意を感じました。だからこそ、こんな形で「天命」を果たせなかった勘三郎さんは無念であったろうと思うのです。
 
 私も今年で五十歳となりました。「五十にして天命を知る」という歳です。まだまだ未熟で「不惑」も克服できていませんがこの世に天に与えられた命の意味をしっかり考えてこれからの人生を歩んでいきたいと思います。

 今年も一年間、「独り言」に立ち寄っていただき有難うございました。衆議院議員の選挙も終わり、なんとなく閉塞感があった日本の政治経済もここにきて打破できるのではないかとの観測から株価も一万円を超える場面も出てきました。来年こそ日本にとって良い年になるよう一人一人が頑張らねばなりません。

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