歴史認識
2013年05月30日
橋下大阪市長のバッシングが続いています。傍目から見ても可哀そうになるくらい。米軍基地近くでの米兵の性犯罪に対し「もっと風俗を活用してほしい」発言はいささか行きすぎではありましたがその他では自説を変えないところは立派です。私は個人的には彼は決して間違えたことは言っていないと思います。「勝てば官軍、負ければ賊軍」です。戦争に負ければ何を言っても負け犬の遠吠えになります。だから日本は世界に対していつも謝ってきました。しかし、戦後70年以上経ち戦争が歴史ととらえられるようになった現在、いつまでも戦争に負けた責任からの歴史観を捨て、日本人としての歴史観を持つべきです。テレビの報道を見ていて、いつもすべての責任は日本が悪いという自虐的な歴史観が大手を振って歩いている感じがして憤懣やるかたない気持ちになっているのは私だけではないはずです。
イギリスやスペイン、オランダ等は過去数百年にわたり植民地を作ってきました。植民地となったのは主に南米、アフリカ、アジアです。この植民地政策で多くの現地人の人権が踏みにじられてきました。日本の侵略?を「悪」というなら欧米のやってきたことも「悪」になるはずです。しかし、どの国も自国の行動を「過ち」として謝罪していません。そもそも国家間で絶対的な善悪など存在しないのではないでしょうか。
「1たす1は2だと思いますがあなたはいくつだと思いますか」というジョークがあります。人の考え方は千差万別であることを比喩しているのですが、これは国家間にも当てはまることです。誰もが自国が正しいと思っているはずです。世界共通の統一した考え方など世界が一つの国家でない限りあるはずありません。その中でお互いが共存していくためには相互に認め合い、共に歩んでいく為にお互い譲るところは譲るという感覚が必要だと思うのです。
日本人はその一歩である歴史に対する考え方が出来ていないように思います。事実は一つです。しかし、真実はいくつもあります。中国には中国の、韓国には韓国の、日本には日本の真実があるのです。それで良いはずです。それを共通認識にして他国の真実を押し付けられて怯んでいるようでは独立国ではありません。
そういう意味で橋下市長には頑張ってもらいたいです。