第24期の終了を控えて
2013年06月20日
気象庁が梅雨入り宣言をして3週間が経ちました。ここにきてようやく梅雨らしい空模様となってきました。一時は空梅雨では?と騒いでいましたがやはり季節は廻ってくるものです。農家の人たちにとっての恵みの雨となれば良いですね。
さて我々プリンセススクゥエアーもこの6月末で第24期が終了します。第1期が変則決算の為、創業して23年が経ちました。一般に会社を設立して10年続く企業は6.3%、20年続く企業は0.3%と言います。この数字、果たして信憑性があるのかどうかわかりませんが、事実であるなら衝撃的な数字です。しかし私は若いころこの数字を聞いてもピンときませんでした。「自分の会社に限って倒産など起こり得るはずがない」と思っていましたし「頑張っていればお天道様が必ず見てくれている」と信じていました。ですからこの数字を聞くと馬鹿な経営者がたくさんいるからだ、と高をくくっていました。しかし、代表となり経営に携わるにつれその数字の意味を痛いほど理解させられました。会社を存続させることはそんな甘いものではないことを。
私が経営者となってから日本経済は多くの出来事がありました。バブル崩壊、それに伴う住専問題、大手銀行の倒産、統廃合、ネットバブル、その崩壊、ファンドバブル、サブプライム問題で端を発したリーマンショックによるその終焉、そのたびに多くの優良と言われた会社が次々に倒産していきました。特に不動産という業種はどうしても借り入れが経営上の重要なファクターとなるため、事業の拡張時に前述の事件が起こり銀行融資がタイトになるとそれが企業の死と直結することがあるのです。そしてそのような企業の屍があふれていく中で・・・それでも経済は動いていくのです。その屍をもろともせずに。
生き残っている会社は、経営者が経済の混乱を事前に予測しているのか、挑戦する度胸がないのか、それとも単なる運がいいのか、いずれにしても会社が長期間生き残ることは至難の業です。その言葉通り本当に「有難う」です。有ることが難しいのですから。
多くのステークホルダー、従業員、お客さま、金融機関の皆様、内装業者様、不動産会社の皆様、出入りして頂いている会社の皆様、そして、天、有難うございます。
ちなみに30年生き残る企業は0.025%だそうです。真偽はともかく、この確率の低さはおそらく経営者のバトンタッチという難しい問題があるのでしょう。挑戦していきます。会社が人の足を止める「企業」となるために。