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社長のひとりごと

プリンセススクゥエアー
代表取締役 出口博俊

カラス

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2013年07月12日

 先日、弊社と取引のある社長さん数名で北海道に旅行に行きました。宿泊先は支笏湖のそばの旅館、「閑静」という言葉がぴったりの落ち着いた雰囲気のあるところでした。夕方到着し、散歩で支笏湖を見学に行ったのですが関東近郊の湖とは違い観光客の姿はあまり見えず、それが自然の威厳と感じたのか、大変雄大に感じました。
 さて、翌日毎日の日課としているジョギングを始めたときのことです。さすがに北海道、朝の気温は体感で15度くらい、東京の気温と10度は違います。「涼しい!」と実感しながら支笏湖の沿いの道路を走り始めました。支笏湖の外周はほぼ山手線一周と距離が同じで40キロあります。その一部を走ったわけですが透明度が日本一の湖のほとりを見ながらのジョギング、出だしは最高に高揚した気分でスタートしました。しかし、しばらく走り民家が見えなくなると、何とも寂しいところになります。右手は森、左手には湖、人は一人も見かけることなく車もほとんど通りません。河口湖や山中湖を走っているのとは違い、一人で走っていると、何とも心細くなります。「鹿に注意!」などという看板を見ては「おいおい、鹿だけか?熊は出ないのか?」と考えてはより不安が増幅したそんな時でした。一羽のカラスが道路標識に止まっていました。何気にそこを通り過ぎたのですが、そのカラス、「カーカー」と嫌な鳴き声を上げながら私の頭上を通り過ぎていきます。と、しばらく走るとまたもう一羽の違うカラスが同じく嫌な鳴き声を上げながら私に向かって飛んできて頭上をかすめていきます。「なんだ、こいつらは!」と思い威嚇をしてきた頭上のカラスを見ながら走っているとバランスを崩してしまいガードレールに倒れこんでしまいました。このガードレール、高さが低く腰の高さまでない為、もう少しおかしな倒れ方をしていたらテトラポットがある湖に落ちてしまうところでした。「カラスに威嚇され死者」という新聞の見出しが浮かんだほどです。
 「カラスに負けてられるか!!」と気を取り直し走り始めて100メートル、道路上に黒い物体を発見しました。そうです。カラスの死骸でした。それで腑に落ちたわけです。なぜ、カラスが威嚇していたかを。仲間か家族かその辺はわかりませんがその死骸を守っていたんですね。死骸に近づく生物から。
 成るほどと半ば感動しながらその死骸を通り過ぎ、カラスの威嚇から逃れることができたのですが、また同時に感動している場合ではないことに気が付きました。この道路一本道なので旅館に戻る為には引き返すしかないのです。まさか40キロ走って一周するわけにはいきません。(そもそも、支笏湖には周回する道路がありません。)身の不幸を呪いながら引き返し、カラスの威嚇をもろともせず旅館に到着した時、今度はガードレールにぶつけたひざが痛みだしました。正に緊張している時には痛みは出ないものです。
 「泣きっ面に蜂」のような旅行でしたが、唯一ゴルフだけは力が抜けたのか、納得できるスコアとなりました。
 皆さん、カラスには気を付けましょう。

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