マラソンを終えて
2017年02月26日
2017東京マラソンが終了しました。今年は初めてコースが変更になり、スタートは都庁前で変更ないのですが途中からコースが変更になりゴールが皇居前になりました。私の今までフルマラソンの経験からして、初めてのマラソン大会や、途中コースが変更になったり、マラソン名が変更になり同じコースでも参加人数が増えたりすると予期しないトラブルが起こるものです。今回はレース中にはそのようなトラブルは私が知る限りなかったような気がします。ただ、レース後はどうでしょう。今日は青天だったので問題にならなかったのかもしれませんが雨、または雪が降っていたとしたらゴール後のランナーには酷のような気がします。ゴールしてから着替えをするところまでずっと外を歩かなければなりませんから。我々のような市民ランナーにとって事前に42キロを走る練習をしていません。走っても38〜40キロです。ある意味未知の距離を走破するのですからゴールまで走っていたのにゴール後、一歩も走ることができなくなるのはザラです。すらすらと歩くことができずゆっくりと歩いていると今度は急速に体が冷えてきます。市民ランナーにとってゴール後の方が辛いのかもしれません。今日もし雨だったらと思うとゾッとしました。(私の場合、チャリティーランナーだったのでゴール後の最初の角で荷物を受け取ることができました。しかし、更衣室に行くのに地下を通らなければなりません。地下に下りる階段が滅茶苦茶辛かったです。事実私と同じ時間に地下に階段で下りていたランナーは手すりを使いながら老人より遅いペースでした。ましてやフルマラソン初挑戦の人はどうだったのか、想像するのが辛いです。)ゴール直後にランナーが座り込めば大混乱しますから広い場所まで誘導するのは仕方がないとはいえもう少し改善できないものなのでしょうか。
レース後の話は置いておいて私にとっての今回のレースは納得のできるものでした。私は、ほとんど毎日、朝5キロのジョギングをします。これは、もう15年以上続いている日課です。毎日走るものですから、きついと思ったら続きません。ですからフルマラソンを走るための走り込みは別として毎朝のジョギングは私が一番気持ちよく走れる速度で走っています。ジョギング初心者だった38歳くらいの時は別として私にとって大体1キロ5分、5キロ25分が気持ちよく走れる速度でした。50歳を超え少し体力の衰えを感じたこともあり、夏は速度を少し落として走ったことがありましたがマラソンシーズンの冬は5キロ25分で走っていました。ところがその「気持ちよい」速度がここ2年、急に遅くなってきたのです。世にいう55歳の壁なのでしょうか?もちろん無理をすれば25分で走れます。しかし、毎朝仕事前に無理をしてジョギングをするのは本末転倒ですから、気持ちより速度で走っているのですが5キロ27〜27.5分掛かるようになってしまったのです。去年、そのような体力の衰えを認めたくない私はマラソン前のトレーニングで無理をし、本番では最初の15キロを5キロ23〜24分というオーバーペースで走ってしまいました。このラップは3,4年前の私にとっては決してオーバーペースではありませんでした。しかし「気持ちの良い」速度が遅くなっている現在の私には明らかにオーバーペースだったのです。結果は20キロ過ぎで失速、完走したものの今まで22回走ったマラソンで一番辛いマラソンの一つになってしまいました。今年のマラソンは、私の知人が大病を患い28日に手術をすることもあり、その応援願掛けで去年のタイムを必ず大幅に上回る大会にしようという決意で挑みました。オーバーペースを避け、何が何でも5キロ25分を守り35キロまでこのラップ刻み続けました。確かにきつい場面もありましたが、場面、場面で社員が応援してくれていたのです。私は今になっていうことではないかもしれませんが、沿道の応援は間違いなく私の背中を押してくれていました。今の私にとって1キロ5分ペースを守ることすらオーバーペースなのでしょうね。レース後半になるにつれ、ともすれば萎えそうになる心に喝を入れてくれたのが社員、そして沿道で応援してもらった人たちでした。どこかの企業なのでしょうか、応援団が鐘を一斉に鳴らしたり、風船状になったスティックを大勢の人が一斉にたたいたりして応援してくれていました。走りながらどれだけ力になったことか。結果、去年のタイムより10分以上短縮してゴールできました。
「東京が一つになる」良い言葉ですね。何回も走っていながらそんなことさえ分かっていませんでした。たくさんの感動をいただきました。知人の手術も無事終わることを祈っています。