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代表取締役 出口博俊

見切り千両

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2017年09月04日

 投資の格言で「見切り千両」という言葉があります。これは、損が出た時、例えば持っている株が下がった時、恐れずに損失を確定させろという意味で使われます。確かに、持っている株が上がった時は簡単に売れるのですが、下がった時、どうしてもそこで我慢して株価が戻るのを待つ選択をし、それ以上下がって塩漬けとなった経験があります。現在も保有しています。(トホホ)
 しかしこの格言、本来は投資の格言ではなく、上杉鷹山の名言の一部分なのです。
上杉鷹山と言えばケネディ大統領が大統領就任時、「日本の政治家で尊敬できる人物は?」の問いに彼の名前を挙げそれから有名になった人物です。彼は江戸時代の米沢藩主で財政破綻状態であった藩を、藩の侍だけでなく住民も含めて習慣を変えることで見事に立ち直らせました。彼の名言で有名なのは「為せば成る、なさねばならぬ何事も、人の成らぬは為さぬ為成り」ですね。しかし、彼の名言はこれだけではないのです。それが「見切り千両」なのです。ただ前後があります。
 
働き一両 考え五両 知恵借り拾両
骨知り五十両 閃き百両 人知り三百両
歴史に学ぶ五百両 見切り千両 無欲万両 

これは人生の生き方、社会の価値を説いた言葉でしょう。真面目に働くのは一両、考え工夫をすると五両、ひとの考えを取り入れると十両、コツをつかむと五十両となり、ひらめきや人脈作りをし、歴史を学ぶ。そこで出てくる「見切り千両」は決して投資の格言で損か得かという次元ではなく環境が変わりそれに応じて変えなければならない習慣を見切ることの大切さを唱えたものです。何とも重い言葉です。変えなければならないとわかっていてもなかなか変更できない、従来のやり方から抜け出せない、そして結果何も変わらない、このような組織を作っている会社が多く存在します。襟を正さなければなりません。そして最後の「無欲万両」、これは痺れますね。世の中で最も価値のあるもの、それは無私の心と説いているのです。
 「公に奉ずる心」というのは本当に美しく、価値あるものです。その「公」が何なのかによってもその価値が変わります。「公」が会社、業界、社会、国家になっていくとその人間の器もどんどん大きくなっていきます。私にとってはそれが会社なのです。小さいですね。しかし、子供は親が愛情を注ぎ成長します。会社は社員が愛情を注がなければ成長できないですよね。それが私にとっての「公」だと思って今まで社会で生きてきました。社長になる前も、なった後も。小さいですよね。

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