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代表取締役 出口博俊

老舗の倒産

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2020年07月11日

 ブルックスブラザーズが倒産したというニュースが流れました。学生時代、ブルックスブラザーズのスーツを買うことが一つのステータスだった事を考えると何とも悲しいニュースになってしまいました。原因は新型コロナがきっかけと言っていますがそんな簡単に片づけられるものではないでしょう。200年以上の歴史のある会社が今年に入って騒ぎとなった新型コロナウィルスだけで倒産するなどありえません。
 200年というと、日本はまだ江戸時代、黒船さえ来航していない時代に起業しているわけです。経営者はおそらく10世代以上の交代があったでしょうね。二度の戦争に耐え、何度となく訪れた経済危機を乗り越えた歴史のある企業が破産をするというのは寂しい話です。
経営環境が劇的に変化する時、企業はその激変した環境に対応すべく対応できます。しかし、徐々に変化をしていると、その変化に気づかず、環境の変化に対応することを怠ってしまいます。気付いた時にはもう引き返すことができない状況となり、死を迎えることに繋がります。男性のスーツ需要は、そのライフスタイルの変化に伴い、徐々に、しかし確実に減り続けていたのではないでしょうか?それにもう少し早く気づき手を打っていればこういう結果にならなかったのでしょう。まさに「チーズはどこに行った?」現象ですね。
「治において乱を忘れず」と言います。口で言うのは簡単ですが実行することは非常に難しいです。デジタルという「破壊的イノベーション」によって犠牲になったイーストマンコダックがその代表例でしょう。ある技術で大きな成功を掴んでしまったせいでそれに固執してしまい、イノベーションに対応することを怠り倒産を余儀なくされたように。
「継続は力」と言います。「平凡、これ非凡なり」という言葉もあります。確かにどのようなことも継続することは大きな武器になります。しかし、企業の存続となると単に継続することだけでは問題は解決しません。環境の変化に対応する力がないと生き残っていけません。
 九州で発生した線状降水帯のため、筑後川の氾濫し、100年以上の老舗温泉旅館が被害にあい、存続の危機を迎えているというのを見ると、かける言葉がありません。環境の変化の中に自然環境の変化も加えなければなりません。
「固窮」という言葉を思い出します。論語に出てくる言葉で、「君子固より窮す。小人は窮して乱れる」どんな時も窮して乱れない人でありたいですね。

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