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代表取締役 出口博俊

才能

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2017年04月02日

 男子フィギュアスケートの羽生選手が劇的な逆転で世界選手権金メダルを獲得しました。フリーの演技時間は4分30秒とのことですが、素人の私が見た限りほとんどノーミスだったのではないかと思います。信じられないことですね。世界選手権という大舞台でしかも不安定な氷上で、8回ジャンプを成功し4分以上1つのミスもせず演じ切るなんて一体どんな精神力を備えていればできるのでしょうか。
 プレッシャーに負けるというのは、その舞台が大きな舞台であればあるほど選手にとって大きな壁になります。事実、オリンピックで金メダル最有力候補と言われながら本番で実力を発揮できずメダルにさえ手が届かなかった選手を何人も見てきました。これは前評判が高い選手ほどその傾向があります。あのイチロー選手でさえ、WBCに出場した際には極度のスランプに陥ったことがあるのですから精神的重圧というのはどのような人間にとっても実力を発揮できない最大の障害と言っていいのではないでしょうか。
 私事ですが、50の手習いでピアノを学び始め2年間の練習の末、人前でピアノを披露したことがあります。結果は、悲惨なものでした。普段弾けている実力の半分も出すことが出来ませんでした。(そもそも実力など無いのですが。)私ほどではないにしても大抵の人はこのような経験をしているはずです。そのような中でほんの一握りの人間だけこの精神的重圧を跳ね返し、いやそれを力に変えて実力以上の結果を導く人間がいるのです。羽生選手や体操の内村選手などもその最たるものでしょう。羽生選手に至っては、今まで本番で一度も成功していないジャンプを世界選手権の本番で成功させるというのですから正に奇跡を呼んだ、とも言えます。
 プレッシャーを跳ね返すことが出来ること、これは才能なのでしょうか、それとも訓練によって出来る技術なのでしょうか。いずれにしてもうらやましい限りです。私には到底そのような人間にはなれません。人生で何度プレッシャーに押しつぶされそうになったことか、唯、精神的な重圧というのはかかる回数が増えれば増えるほど抵抗力が出てくるものです。免疫力というのでしょうか。開き直ることが出来るようになってくるのですね。(森友学園問題で証人喚問された蓮池理事長、好き嫌いはともかくあの堂々とした態度、彼は色々な意味で地獄を見てきたのではないかと思いました。少なくとも腹は座っています。)もちろん色々な人生経験を積んでのことですから20代前半の頃にできるはずがありません。
 羽生選手は19歳の時、オリンピックでもほぼ完ぺきな演技で金メダルを取っています。東京オリンピックに向けてより多くの金メダルを日本にもたらす為には、すべての選手に、この精神的重圧に対する対処の仕方を学ばせることが一番の近道だと思います。勿論、学ぶことが出来るものであれば、の条件が付きますが。

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