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代表取締役 出口博俊

頭と尻尾はくれてやれ

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2018年02月10日

 株式投資の格言です。頭と尻尾は利益のことを指します。株式相場が上げ相場である時、一番高い値段で売ろうとせず、また下げ相場の時、一番安い値段で買おうとするなという意味の格言です。この格言、不動産投資にも当てはまります。お客様からの要望を聞いていると、「お買い得の物件情報はないか」「安い物件があったら教えてほしい」などという話をよく耳にします。
 結論から申し上げますと、そんな物件を紹介できるはずがないのです。なぜか?それはそのような割安の物件を仕入れて「そのまま売る」または「付加価値をつけて売る」のが不動産業者の仕事だからです。いわゆる不動産のプロが人を雇い、またコネクションを使って情報収集を行い、割安の物件はないかと目を皿のようにして探しています。もちろん、プロですから銀行ローンは使いません、使ってもローンの特約(ローンが出なければ解約できる特約)がつきません。場合によっては即金で契約します。結果、結論が早く、仲介手数料も満額払う不動産業者に割安な物件が流れてしまい、一般の個人が購入することはできません。
 「じゃあ、一般のお客さんは不動産投資に不利なのか?」というとそうではありません。不動産売買を繰り返しその利益で生計を営んでいる不動産業者は、毎年利益を出さなければ成り立ちません。その利益を確保するために、良質な物件で長期的に保有したい物件であっても売らなければなりません。いわゆる短期的に利益を出そうとする行為、『投機』です。不動産業者が投機であるなら、一般の投資家は『投資』で勝負すればいいのです。
 投資と投機の違い。利益を確保すると言う行為は一緒ですが投資にあって投機にないもの、それは時間軸なのです。投資は資金を使い、長期的に運用して結果利益を確保することです。時間を味方につけること、これが投資の要諦です。
 そこで一般の投資家さんは冒頭の、「頭と尻尾はくれてやれ」が必要になるのです。短期的な利益はプロに与えればいいのです。そこをケチってはいけません。その瞬間は高くとも長期的に見れば無視して良いものです。例えば、相場より10パーセント高い物件であっても10年保有すればそのコストは1年1パーセントです。大した金額ではありません。それよりも物件の価格が10年後に下落するエリアか、上昇する可能性のあるエリアか、そちらのほうがよっぽど大切です。購入時、割安な物件であっても10年後、2割・3割下がってしまう物件なら買わないほうが良かったとなるケースもあるのです。目先の利益に右往左往してしまうと肝心な戦略的思考を失ってしまいます。
 「じゃあ、どんなエリアのどのような不動産が良いのか?」それが目利きです。10年、15年を見据えることができる目利きの良い業者とパートナーを組むこと、これが不動産投資の大切なテーマです。

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