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代表取締役 出口博俊

首相の退陣

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2020年08月30日

 安倍首相が退任を発表しました。まずは7年8カ月にわたり、国政を司ったことに国民の一人として感謝を述べたいと思います。ここ最近は、森友・加計問題、桜を見る会に加えてコロナ感染症対策が後手に回ったとの批判を受け支持率が低下していました。6月頃からは、極端に首相の露出度が減り、また対応がともすれば消極的ととれる場面がありましたので何かあるのではないかと思っていましたがそれが持病の再発だったのですね。残念な結果となりましたが、安倍首相の功績は誰もがしっかり覚えているはずです。
 2008年9月、民主党の鳩山政権が誕生してからの3年3カ月、日本は正に地獄を見てきました。リーマンショックで世界が大混乱している時、普天間基地移転問題で「最低でも県外」などと公約を掲げておきながら首相の単なる思い付きであることが発覚したり、高速道路無料化、ガソリン税廃止、ダム建設計画中止等、できもしない公約を掲げ、国民のテンションは落ちるばかり、そんな時に東日本大震災が襲ってきました。
 阪神大震災、東日本大震災と、大きな天災はリーダーシップが取れない政権の時に起こるというのはまんざら間違いではないようです。この天災をきっかけに仕手筋の仕掛けにより強烈な円高が起こり、それに伴う企業業績の悪化により日経平均株価は8000円近辺まで値下がりしました。そんな状況の中、日本経済全体が自信を無くしている時、第2次安倍内閣が発足したのです。それからの7年は、アベノミクス、また東京オリンピックの東京開催決定、観光立国を唱えることによるインバウンド効果等と経済回復が進み、日経平均は3倍近くまで上昇しました。
 政治家は結果が全てです。日本が資本主義国家であり、株価がその重要な指標である限り、安倍首相の功績は秀でていると言えます。政治主導と長期政権というものが重なると安定と引き換えに官僚の権力者への忖度というお化けを作り上げることになります。森友、加計問題など、今振り返ってみたらどうでも良い問題ですがこの問題も根本には長期政権の中で起きた官僚が権力者への忖度があるのでしょう。しかしその弊害よりも長期政権によって成し遂げられた成果を重視すべきです。どんな物でも光と影があります。影が出ない政策など取れるわけがないのです。何を選択し実行するか、政治家は結果に対して責任を取らなければなりません。しかし、国民は良い時の事を忘れ不満だけを言っていれば良いわけではないのです。少なくとも選んだのは我々国民なのですから。
 「立つ鳥跡を濁さず」と言います。新型コロナで致死率何パーセントという話がでてきますが人間は致死率100%です。どんな人間も必ず死にます。それを逃れた人間は存在しないのです。それと同様に物には始まりがあれば必ず終わりがあります。その終わりの時、どう処するか、それがその人の最終的な価値になると思います。
 安倍首相はその処し方を間違えませんでした。
 有難うございました。

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